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歯髄保存療法(VPT)

歯髄保存療法(VPT)について

精密根管治療

そもそも「歯髄・神経」って何?

歯髄というのは、世間的には「シンケイ」と呼ばれている軟らかい組織の事です。
根の先のほうの小さな孔で、あごの骨の中の神経や血管とつながっています。

この歯髄は歯に血液や栄養を送る重要な組織であるだけでなく、 むし歯や外傷で、細菌の感染を受けたような場合には、歯がひどく痛んだり、歯肉が腫れたりします。
また歯髄が残っていることは歯の丈夫さにも関係しています。
日本ではまだまだ虫歯が大きかったりすれば、 簡単に歯髄をとる治療を安易に選んでしまう傾向にあります。

その理由としては、歯科業界の中でもまだまだ歯髄を守ることの重要性に対する認識が低く、 そのため世間にも歯髄を守る重要性が伝わりきっていないからだと思います。

なぜ歯髄保存療法(VPT)が
可能になってきたのか?

一昔前までは虫歯が歯髄にまで達していると、感染が歯髄全体にまで広がっていて 歯髄組織全てを取り去らなければならないと考えられていました。いわゆる抜髄と呼ばれる根管治療のことです。

しかし、近年では感染のある歯髄組織の部分だけ取り除けば良く、感染の及んでいない歯髄は温存できるという考え方が主流となってきています。
これを歯髄保存療法(断髄=VPT)と言います。

近年のマテリアルの進化に伴ってMTAという特別なセメントを用いることで、歯髄保存療法(VPT)が可能となってきました。

約8倍マイクロスコープ画像

歯科用CT

MTAセメントについて

根管治療

MTAの基本的性質

  • 無機質酸化物の複合体
  • 酸化カルシウムを主成分とした
    水硬性セメント
  • 精製水と混和することで水和反応が
    起こり硬化する
歯科用CT

MTAセメントの特徴

  • 優れた封鎖性
  • 機械的強度
  • 抗菌性
  • 生体適合成
歯科用CT

適応症例

  • 直接覆髄・断髄(VPT)
  • 穿孔部(パーフォレーション)の封鎖
  • 根管充填(根尖の破壊が大きい症例など)
  • 生体適合成

歯髄を残した方が良い3つの理由

  1. 虫歯の進行に対して
    気付くのが遅れる

    冷たいものがしみたり、歯が痛んだりすることで『虫歯じゃないか?』と気付けるのも歯髄があるおかげです。
    痛みを感じるというのは体を守る上で非常に大事なことです。
    根管治療をした歯は虫歯になっても多くの場合は気付きません。
    歯の内部にまで虫歯菌が進行して歯茎が腫れたり、歯が虫歯によってボロボロになって初めて自覚症状として現れることが多いです。

  2. 歯髄をとっている歯
    (根管治療をした歯)は歯が折れたり、割れたりする可能性が高まる

    歯髄は歯に血液や栄養を送っている為、それがなくなると歯が脆くなってしまいます。
    よく例えられるのは、歯髄のある歯を「生木」だとすれば、根管治療をした歯は「枯れ木」だと言われます。
    生きている木はしなやかで折れにくいですが、枯れ木になると折れやすいというイメージはつきやすいのではないでしょうか?

    「枯れ木」の歯は比較的脆く、また大きな金属の土台などが入っている場合には歯の内部から力がかかり歯が割れてしまうということがよく起こります。
    歯の割れ方にもよりますが、垂直的な破折の場合は基本的には抜歯せざるを得ない状況になることがほとんどです。

  3. 歯茎が腫れたり、再度治療を必要とする可能性が高まる

    日本の根管治療の成功率は平均40%未満とも言われております。
    治らない場合は再度根管治療をしたり、根の部分切除や、抜歯となってしまいます。
    つまり安易に歯髄をとる選択をしたことで、何度も何度も治療する必要がある場合が
    多いのです。

歯髄保存療法(VPT)を
試みる条件とは?

歯髄保存を試みる基準

  1. 来院当日に自発痛がない
  2. 冷刺激に対して反応がない
    or 一過性
  3. 温刺激に対して反応がない
  4. 過去に自発痛の既往がない
    or あっても一過性
  5. 年齢は問わない(参考程度)
  6. 歯髄の状態が新鮮
    ・元気な状態であるか
  7. 歯髄からの出血がすぐおさまるのか

歯髄保存療法を成功に
導くために大切な5つのこと

当院のインプラント治療の特徴
  1. 診査・診断を正しく行う
  2. 患者様への説明を十分に行い、
    納得・同意を得てから治療を始める
  3. マイクロスコープを用いて精密な
    治療を行う
  4. 適切な材料で修復していき、長期的な安定が期待できる状況を保つ
  5. 神経が失活していないか定期的な
    経過観察を行う

1.診査・診断を正しく行う

レントゲン、各種問診、電気歯髄診(EPT)によって歯髄の生死を判断するなど、診査・診断を適切に行なっていきます。
ここでの診査・診断が成功率を左右しますので非常に大事なポイントです。

2.患者様への説明を十分に行い、
納得・同意を得てから治療を始める

どんな治療を受けるにしても、
まずはお互いの信頼関係があってこそだと考えております。
当院ではご自身が受けられる治療のメリットもデメリットもきちんと理解した上で治療に臨んでほしいと考えております。
術中の写真や動画を記録し、それらを基に治療の説明を行います。

わかりやすく丁寧にご説明します

3.マイクロスコープを用いて
精密な治療を行う

マイクロスコープをの拡大視野下では、
小さな歯髄の露出や異変を見逃しません。
どんな治療にも言えることですが、きちんと見えているということは治療の成功率を上げる上でとても大事なことです。

マイクロスコープ
肉眼で見たとき

マイクロスコープで見たとき

肉眼で見たとき

マイクロスコープで見たとき

4.適切な材料で修復していき、長期的な安定が期待できる状況を保つ

施術例

歯髄の保存に成功したのであれば、修復物(被せ物)の精度も非常に大事です。
修復物(被せ物)の精度が悪ければ、せっかく保存できた歯髄も細菌の侵入を許し、再び歯髄に問題が生じてしまいます。

術前

術後 セラミックオンレーにて修復

術前

術後 セラミックオンレーにて修復

5.神経が死んでいないかを
定期的な経過観察を行う

治療の直後は問題なく過ごしていたとしても、次第に歯髄が弱っていき 痛みもなく気付いたら死んでしまっていたなんてことが稀にあります。
定期的なレントゲン(半年から1年に1度くらい)や電機歯髄診(EPT)でのチェックは必要だと考えております。

歯髄保存療法(VPT)の
留意点について

  • 歯髄保存治療後に歯髄が壊死した場合

    根管治療の難易度が通常の根管治療よりも高くなります。

  • 露髄時または歯髄切断時に出血が止まらない、壊死していると判断される場合

    保存不可とみなし、根管治療の対象となります。

北浜8020デンタルクリニック 診療内容

北浜8020デンタルクリニックは、常に患者様に寄り添う医療サービスで、患者様のお口の中の健康を長期的にお守りすることを重視しています。そして、「歯を救う」医療の提供を通じて、当院に関わる全ての人々の物心両面の幸福を追求する歯科医院です。

患者様一人ひとりに最適な治療をご提供するためには、事前の正確な診査・診断が不可欠です。当院では、歯科用CTやマイクロスコープをはじめとする先進の医療設備を完備し、症状にあわせた精密な検査と治療を行うことが可能です。
先進の機器を駆使し、実績に基づく確かな経験と技術をもとに、その場しのぎの治療ではなく、根本的な原因を把握して解消につなぐ最適な治療プランをご提案いたします。

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