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歯周病

歯周病(歯槽膿漏)とは

歯周病(歯槽膿漏)とは

歯周病は、歯を支える歯ぐきや骨(歯槽骨)が炎症を引き起こし、次第に歯を支えることができなくなってしまう病気です。歯周病の怖さの一つは、痛みといった自覚症状がほとんどないまま進行するケースが多いことであり、その特徴から「Silent Disease(静かなる病気)」とも呼ばれます。

ギネスブックにも記載される歯周病

2001年には人類史を俯瞰するギネスブックに「全世界で最も蔓延している病気は歯周病である。地球上を見渡してもこの病気に冒されていない人間は数えるほどしかいない。」と記載されるほど、歯周病は身近な病気なのです。

歯周病は症状が進行すると、一見すると歯そのものには問題がなくとも、自然と歯が脱落してしまうケースもあります。可能なかぎり早期に発見し、適切な治療を行うことが重要です。

歯周病の主な原因とは

1)プラーク(歯垢)

歯周病の直接の原因となるものがプラーク(歯垢)です。プラークとは、飲食物の残りカスなどによって形成された細菌が増殖した塊であり、バイオフィルムとも呼ばれています。菌の中でも歯周病細菌は、歯周ポケット(歯と歯ぐきの間の溝)の中から毒素を放出して歯周組織を破壊します。

プラーク

2)リスクファクター(危険因子)

歯周病は生活習慣病の一つとも言われており、気づかないうちに発症・進行してしまっていることが多い病気でもあります。普段の何気ない生活習慣、ご自宅での歯磨きの仕方などに間接的に歯周病を悪化させる要因が潜んでいる可能性があります。

リスクファクター

歯周病と全身の健康との関連性

歯周病との関連が報告されている症状例

  • 心臓病
  • 肺炎
  • 糖尿病
  • 呼吸器疾患
  • 心疾患
  • 早産や低体重児出産
  • 脳血管疾患
  • メタボリックシンドローム など

近年の研究では、歯周病とその原因となる歯周病細菌が、上記のような多岐にわたる疾患や症状に関連するという報告があります。長期的な展望を持って全身の健康を維持していくためにも、歯周病の早期発見・早期治療と予防に取り組むことが重要です。

「自分の口の中は大丈夫…?」
と思ったら

当院では、お口の中の菌の状態を簡単な手順で素早くデータ化できる検査にも対応しています。当院で導入している『P.g.菌検出装置オルコア』は、口腔内の歯周病原因菌で最も歯周病に影響力を持つとされるP.g.菌(Porphyromonas gingivalis)のDNAを、PCR法でスピーディーに(測定時間45分)検出することできる装置です。

お口の中の環境を視覚的にデータ化することで、患者様ご自身に現状を把握していただくと共に、将来的なリスク等も踏まえた最適な治療計画や予防プランをご提案することができます。痛みや不快感もなく検査をすることができますので、お気軽にお申し付けください。※検査には別途費用がかかります

歯周病のない口腔環境を
二人三脚で支えます

歯周病は生活習慣との関連も深いことから、根本的な改善を図るためには、まず患者様ご自身に歯周病について正しく理解していただくことが重要なポイントとなります。普段の食生活やセルフケアなどの生活習慣を振り返り、歯の寿命を縮めてしまう悪い習慣があれば、しっかりと改善していこうとする意識を患者様ご自身に持っていただくことが不可欠です。

当院では、分かりやすく丁寧な説明を大切にするとともに、カウンセリングや検査を通じて、歯周病リスクを高めてしまう生活習慣を一緒に見直していくなど、一人ひとりの患者様に寄り添う診療を行なっております。

治療をして終わりではなく、治療後も定期検診や予防メンテナンスを通じて、二人三脚で健康なお口の環境づくりを支えてまいります。

歯周病の分類と治療法について

歯周病の分類と治療法について

1)歯肉炎
(歯周ポケットの深さ1〜2mm)

歯ぐきのみに炎症を引き起こしている状態です。まだ痛みなどの自覚症状はほぼありませんが、歯磨きをする際や硬い物を食べた時などに出血しやすくなる場合があります。

治療法

歯のクリーニングでキレイな状態にして、歯磨きなど適切なセルフケアの仕方について丁寧に指導をさせていただきます。

2)軽度歯周炎
(歯周ポケットの深さ3〜4mm)

歯を支えている骨(歯槽骨)が溶け出した状態です。歯がうずいたり、歯磨きの時に出血したり、歯ぐきが腫れぼったく感じるなどの症状を伴うようになりますが、一般的な初期段階ではまだ無症状な場合がほとんどです。

治療法

専門の器具(スケーラー)を用いて、歯の表面や根の周りに付着したプラークや歯石をキレイに取り除きます。

3)中等度歯周炎
(歯周ポケットの深さ5~7mm)

歯を支えている骨が1/3~2/3ほど溶けた状態です。水がしみると感じたり、歯磨きをすると歯ぐきから出血を伴ったり、歯ぐきが腫れたり治ったりの症状を繰り返します。歯が動揺(グラグラする状態)し始め、膿が出たり口臭が強くなる場合もあります。

治療法

プラークや歯石の除去を行います。歯周ポケットの奥深くに付着した歯石除去には痛みを伴うこともありますので、事前に麻酔を施します。症状によっては外科的な処置を行う場合もあります。

4)重度歯周炎
(歯周ポケットの深さ7mm以上)

歯を支えている骨が2/3以上溶けた状態です。歯の周りを指で押すと白い膿がにじみ出て、口臭が強くなる場合があります。また、歯が動揺して硬いものが噛みにくくなり、歯磨きの際には頻繁に出血を伴うようになる場合があります。そのまま放置してしまうと、歯が自然に抜け落ちるケースもあります。

治療法

プラークや歯石の除去、外科的な治療を行います。状態が改善しない場合には、抜歯となるケースもあります。こうした状態になる前に、なるべく早めに検診を受けていただくようおすすめしております。