初診時のレントゲン写真

患者様の主訴
左上前歯が折れており、他院で抜歯と宣告されたとのこと。
当院には、その後の治療法の相談でご来院されました。
| 既往歴 | なし | 
|---|---|
| 年齢 | 36歳 | 
| 性別 | 男性 | 
| 喫煙歴 | 現在は吸っていない 2年前くらいから禁煙 10年程前から吸ったり辞めたりを繰り返す | 
レントゲン写真を拡大してみると
左の前歯が折れていることが、レントゲン上で確認されました。
 
CTを活用した精密検査
 
 
初診時
 
 
 
 
まずは、歯の破折部分がどの位置まで達しているのかを確認します。
仮歯の作製(応急処置)
前歯ですので審美性の確保の為、応急処置として仮歯の作成をいたします。
 
引き上げ開始
 
 
ゴムの力で引き上げていきます。
頻度としては2週間に1度のペースでゴムを交換し、予定する位置まで引き上げます。引き上げている期間中も、審美性には極力配慮して行います。
引き上げ開始と終了時を
比較してみると
引き上げ開始時
 
引き上げ終了時
 
引き上げ開始時
 
引き上げ終了時
 
予定する位置まで引き上げる事が出来ました。
引き上げた後は保定期間に移ります。
今回のケースは特に引き上げた量が多かったので、保定期間は長めに設定しました。
CTにおける初診時と引き上げ終了時を比較すると
初診時
 
 
引き上げ終了時
 
 
引き上げ終了時は、初診時に比べると、骨に埋まっている部分の根が短くなっている事が分かります。
引き上げ終了し、仮歯セット
 
 
 
 
骨に埋まっている部分の根が短くなることで、歯の揺れや、それに伴う違和感などが心配されます。
仮歯を装着して患者様に日常生活を過ごしてもらったところ、特に問題がなかったとの事でした。
セラミッククラウンセット時
 
 
仮歯で問題がない事が確認された為、最終的な被せ物に移行します。
初診時とセラミッククラウンセット時の比較
 
 
左の初診時の写真と見比べるとお分かりのように、引き上げた後の右側の写真では歯ぐきの位置が適切な位置にある事がお分かりいただけるかと思います。
治療の詳細
| 主訴 | 前歯が折れてしまったので歯を残せないか相談 | 
|---|---|
| 治療期間 | 6ヶ月 | 
| 治療費 | 35,000円(被せ物のセラミッククラウン代は別) | 
| 治療内容 | エクストルージョン (部分矯正) | 
| 治療のリスク | 歯の状態によっては保存が難しい場合がある | 
 
            

 
				 
				 
				 
				 
				